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フィンランド・デザイン
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マイスオミ株式会社
ヘルシンキを拠点に、
フィンランドのデザインや建 築・ライフスタイルに興味をお持ちの皆様へ日本語のガイドツアー、その他様々なサービスをご提供する会社です。
www.mysuomi.fi



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脱出。
返す刀で今日も更新です。

今14時半をまわったところですが、マイスオミはもうすぐ本日の営業を終了します。

「はやっ。」
と思った皆様。早いですよねえ。

日本人である私もみどりさんも、毎年のことながら「早いですなあ。」と驚いてしまうフィンランドの人たちのこの俊敏な動き。笑。理由はもちろん、夏至祭(Juhannus)です。一年で一番日が長くなる日ですね。
明日が夏至祭のイブで、明後日が夏至祭当日です。

今日はイブのイブにあたるわけですが、街は「待ちきれない!」といった雰囲気マンマン。今日の午後からみんな夏至祭モードに入ります。

夏至祭に何をするかというと、森の中にあるサマーコテージに移動してそこでゆっくり過ごす、というだけなんですけどね。「何もしない」ということをしに行くというか。サマーコテージには最低限の設備しかないのが普通ですから、自然にかえって夏の時間を楽しむんですね。

食料とお酒とみんなで遊ぶゲーム(外でみんなで簡単にできるようなものが多いです。)。好きな本やグリルに使う道具なんかを持って行く人もいるかもしれませんね。車にたくさん荷物を積み込んで、家族や友人と森にこもるなんて考えただけでもワクワクします。


サマーコテージといえば、ずーっと前にハンナさんからこんなことを言われました。

「私達はね、森の中で最低限のものだけで時間を過ごすことで、自然以外のものが無くても生きていけるっていうことを実感しに森に行くのよ。普段の生活で私達を取り巻く便利な道具や機械、それを使うためのいろいろなシステムのありがたみを再確認することもできるし、『機械なしでもここまでできる!人間は自然の一部だ!』って自分の立場を再認識することもできるし・・。だからみんな森で夏を過ごそうとするのよ。」

これは確か、サマーコテージから帰った私が「サマーコテージには水洗トイレもなくて、サウナの時もシャワーがないから溜めてある水で体を洗ってえらく不便だった。」と不満を漏らした時に言われた言葉だったと思います。

あれから夏を過ごす度に、この言葉を噛み締めています。いつか私にも本当にこの言葉を実感できる日がくるんでしょうかね。


と、言いながら実は今年はサマーコテージには行かないことにしました。私。

毎年友人やその家族のサマーコテージにお邪魔していたのですが、たまには街で静かに過ごす夏至もいいかな、なんて思ったので。ハンナさんの言葉を裏側から見てみたい、というような気持ちも少しありますし。


でも昨日それをみどりさんに話したら・・。

みどりさん
「え!ヘルシンキに残るの?誰もいなくなるよー。どこも開いてないし。人っ子一人いなくて、まるで『死の街』だよー。」
と。


「し、死?えー!」

・・・。涙。
いやー、やっぱりサマーコテージに行ったほうが良かったかもしれません。でもまあ、『死の街』で過ごす夏至祭っていうのも一生に一度くらいはあっていいですよね。笑。
どれだけ人がいないか、よーく見ておきます。苦笑。


今日のお写真は今朝オフィスのまわりで撮ったもの。
脱出。_a0071240_20594864.jpg


気持ちよく晴れています。今もこんな感じです。

空も青い!
脱出。_a0071240_210144.jpg


人々が街に戻ってくるのは日曜日の午後。マイスオミも月曜日から通常通り営業を再開します。

皆様も、素敵な夏の週末をお過ごしくださいね。
by mysuomi | 2008-06-19 21:00 | 文化
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