人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フィンランド・デザイン
by mysuomi
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
MY SUOMI INFO
マイスオミ株式会社
ヘルシンキを拠点に、
フィンランドのデザインや建 築・ライフスタイルに興味をお持ちの皆様へ日本語のガイドツアー、その他様々なサービスをご提供する会社です。
www.mysuomi.fi



カテゴリ
デザイン
建築
ライフスタイル
ヘルシンキ
文化
教育
グルメ
プロダクト
質問
北欧
イベント
MY SUOMI NEWS!
お知らせ
クリスマスカレンダー2013
トーベ100周年
役立つ情報
My Suomi Team
以前の記事
2015年 06月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
more...
検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
カティさんに夢中。
更新が遅くなってしまいました。

今週マイスオミではご視察ツアーが2件ありました。
それぞれ別件で、小児医療に関するご視察と、学校建築に関するご視察でした。私はどちらのご視察でも一部ご案内をさせていただきましたが、中でも建築のご視察について今日は書きたいと思います。テーマは「フィンランドにおける現代の学校建築」。近年建築界で注目を集めている、新しい学校建築を計4日間かけてじっくりとご覧いただきました。

突然ですが、これヘルシンキ近郊にある高校の校舎の玄関ホールの吹き抜け天井部なんです。
カティさんに夢中。_a0071240_5523552.jpg

信じられますか?ご案内しながらも、デザインの素晴らしさにため息が出ました。設計を担当したのはミッコ・スンマネン(Mikko Summanen)氏。フィンランドを代表する建築事務所のパートナーでありながらまだ30歳代の若い建築家です。自分が通っていた高校とつい比べてしまい、なんだか暗い気持ちになりました。笑。

この日は他にもヘルシンキ大学付属の教育機関や、教会に併設されている子供達のための放課後教室、舞踏芸術専門高等学校(Teatteri Korkeakoulu)などへとご案内を続けました。


そして、最後の舞踏芸術専門高等学校で事件が起こりました。

笑。もちろんご参加いただいた皆様に危険なことがあったわけではないのでご安心を。

すべての施設をご覧いただき、出口に向かうべくエレベーターを待っていた私達。ようやく待っていたエレベーターが開いて中から人が出て行くのをぼーっと眺めていると…。
なんと、女優カティ・オウティネン(Kati Outinen)さんが目の前を通りすぎて行かれました。


!!!!!
んえーーーーーーー!!!!!
と心の中で叫びながら、横にいたヘンナに向かって口をパクパクする私。

カティ・オウティネンさんはフィンランドを代表する女優。アキ・カウリウマキ(Aki Kaurismäki)監督作品の常連といっても過言ではない看板女優ですから、日本ではそういった映画でカティさんをご覧になる機会も多いのではないでしょうか。

カティさんはこの舞踏芸術専門高等学校にて演劇学の教授をしていらっしゃるので、まあ学内にいらっしゃっても不思議ではないのですが…。

ひたすら手足をバタバタさせて興奮していた私ですが、もちろん皆様をご案内している最中ですから「カティさーん!カティさーん!」と飛んでいったりはしませんでしたよ。笑。

でも、バタバタしながらあまりにもジロジロ見ていたのでカティさんが少し振り返ってこちらを見てくれた気がしました。目が合った、と思います。(私、アイドルのコンサートから帰った子みたいになってますね。笑。)いや、本当に合いました。ヘンナという証人もいますし。苦笑。

カティさん、すっごく綺麗な方でした。やっぱり。持っているものや着ている服は特別豪華というわけではないのに、華がありましたよ。華が。視線を向けられるだけで声が詰まる感じです。素敵です。カティさん。

ツアーを終え、帰宅してからもちょこちょこ思い出しては「あー。素敵だったなー。」とウキウキしたり。気持ち悪いですかね?私。笑。

夕食のメニューはそのウキウキのノリでこれに決定。リハケイット(lihakeitto:お肉と根菜をコトコトしたシンプルな澄んだスープ)です。
カティさんに夢中。_a0071240_5543373.jpg


カウリスマキ監督、カティ・オウティネンさん主演の映画『マッチ工場の少女』(Tulitikkutehdtaan tyttö)でカティ・オウティネンさんが悲しさと影を目一杯背負いながらこの質素なリハケイットを食べていたシーンがあったと思います。(記憶が確実ではないので、もし映画とシーンが一致していなかったらごめんなさい。)私の記憶に残るこのシーンでは、貧しさとも悲しさとも虚しさとも呼べない、それが全て混ざり合ったような、凛とした感情をカティさんが見事に表しているんですよね。

コトコトしている間も事件の余韻に浸ることができて幸せでした。笑。
もちろん、味もおいしかったですよ。シンプルすぎるくらいシンプルで、素朴な味でした。でも、映画と違ってちょっとお肉が多かったような…。笑。

まとまりがないですが、最後にご視察で撮ったお写真を2枚ほど。
カティさんに夢中。_a0071240_5551468.jpg

教会の放課後教室で小さい子供達が使う教室用に作られた机と椅子です。以前この記事でも登場したフィスカルス(Fiskars)村の家具工房ニカリ社(Nikari Oy)によるデザインです。素朴さとぬくもりがこの教会の雰囲気にぴったりでした。

そして同じ教室の窓際にいた鳥たち。
カティさんに夢中。_a0071240_555347.jpg

かわいいですねえ…。
by mysuomi | 2008-02-29 23:10 | 建築
<< ありがとう、ヘンナ。 ムーミンのたまご。 >>