人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フィンランド・デザイン
by mysuomi
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
雪。
昨日から雪が降り始めました。
(マイスオミからのクリスマスカードをお送りした皆様には謝らなければなりません。あのカードを書いた頃には雪が降っていたので雪について書いたカードがありましたが、それ以降ぱったり雪が降らなくなってしまったのです。皆様にカードが届いた頃にはこちらは灰色一色。涙。裏切ってしまったような気がしていました。本当に申し訳ありません。)

やっと、やっと降った、という感じです。
子供の頃と同じくらい、体の芯からわくわくしてくる嬉しさです。
さすがに「雪遊びができるから。」という理由でのわくわくではないですが、「これで光のある生活ができる。」という理由でのわくわくです。太陽が沈んだ後の暗闇でも、曇り空の下でも、雪があると足元から光の粒がキラキラ舞い上がってくるので明るい光の中で暮らすことができるのです。

1月4日付のヘルシンギンサノマット紙(Helsingin Sanomat:フィンランドで最も発行部数の多い新聞です。)によれば、昨年12月の日照時間は31日間の合計で20時間とのこと。道理で、ここ数日の太陽の光が目にしみたはずです。体も心も、光に飢えていたんですね。雪から反射する光でも吸収したがっている体にも納得です。

雪。_a0071240_17471769.jpg

これは、今日の出勤途中で撮った写真です。
とスマートに言いたいところですが、実は窓の外の雪を見ながら朝ごはんを食べているうちに我慢できなくなってカメラを手に家を飛び出した時に撮ったものです。パジャマの上にコートを羽織って、帽子も手袋も無く通りをウロウロしてしまいました。雪の光を目に、雪の感触を足に感じながら歩くのが楽しくて楽しくて、寒さを忘れてしまいました。傍から見たらちょっと怪しかったですね、きっと。笑。

今も雪は降り続いています。どうか止むことなく、降り続いてほしいんですけどね。がんばれー。雪。


新年第一号のブログには悲しすぎると思い、控えていた内容があります。
昨年12月31日月曜日未明、俳優・音楽家のマルック・ペルトラ氏(Markku Peltola)が逝去されました。タンペレ(Tampere)近郊の小さな街、カンガサラ(Kangasala)にある自宅にて静かな最期となったそうです。病を抱えていた彼はクリスマス休暇を自宅でゆっくり過ごすことを希望し、自宅で時間を過ごしていたそうです。51歳の若さでした。

アキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki)監督の『過去のない男』(Mies vailla menneisyyttä)の愛おしい主人公として、もしくは『かもめ食堂』での謎めいた男性としてのペルトラ氏を覚えていらっしゃる方も多いと思います。
私は音楽家としてのペルトラ氏が手がけた作品も大好きなので、彼の奏でるギターの音を聴くとまだ彼がこの世界に居るような気がします。

舞台芸術を学ぶ私の友人が舞踏芸術大学にて自作品の公演を行った際、観に行った私に「明日のステージをマルックが観に来てくれるんだ。指導をしてくれるんだって!」と喜んで話していた顔を思い出します。テレビでしょっちゅう顔を見るのとは違う在り方で、観る側にとっても演じる側にとっても彼は非常に近い存在であったのだと実感します。

病死であるためか、彼は自らの最期を予想していたような気がします。なんとなくそんな気がするのです。私がクリスマスの休暇を過ごしたのは奇しくも彼と同じカンガサラでした。死のちょうど1週間前、彼が横たわっていた場所の近くで私もクリスマスを過ごしていたと思うと何故だか胸が締め付けられるような気持ちになります。私に何ができたというわけでもないのにおかしいですね。

ペルトラ氏のご冥福を心よりお祈りいたします。
by mysuomi | 2008-01-07 17:49 | ライフスタイル
<< ツンツンした恐怖。 あけましておめでとうございます。 >>