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フィンランド・デザイン
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フィンランドの教育 ~その特徴は? 第3回

モイ!

マイスオミのラウラです。

「教育」というのは永遠のテーマです。

教育法は国それぞれ、家族それぞれ...正解のないテーマでもあります。

そして本日は「正解を求めない」というフィンランドの教育について連載の最終回を掲載したいと思っています。

過去の記事は以下のリンクをご覧ください:

「フィンランド教育~その特徴は?」

① 教育機会の平等

② 教員養成

③ 「考える力」を育つ

フィンランドの教育 ~その特徴は? 第3回_a0071240_01082318.jpg

前回のテーマは教員養成でした。そこで述べたのは、フィンランドにおける教師養成においては、固定した知識を教え込むことはフィンランドでは否定されています。というのは、知識は常に変化し、講師も研究し続けなければならないとされているからです。

具体例を挙げるとわかりやすいので、高校の歴史学の先生の試験前日の言葉を伝えます。

「明日の試験でいくら歴史的人物の名前とか出来事の日付とか書いていてもゼロ点ですよ。試験で出来事の背景、実際何が起きたか、それは何につながったかということが述べられないと一点もあげません。」

「何を書いてもいいというわけではないが、自分の意見をちゃんと論理的に説明できればいい点数が取れますよ。」

つまり、学んだ知識を自分で分析、説明、関連付けることが重要視されます。

そして試験は論文式です。小学校の低学年では択一式もあった気がしますが、長い文書を書く試験は毎年少しずつ増えます。

高校の最後の学年で全員が受ける卒業資格試験は一科目6時間で、その時間内で小レポートを6つぐらい書きます。
手が非常に疲れました...

さて、話をもとに戻しますと、フィンランドの教育では「どうして?」を聞く力を育てます。

「考える力」です。

個人的な意見かもしれませんが、常にどうして?を問い続けると、好奇心が沸きますし、勉強も楽しくなります。
知識を試験のために詰め込むのではなく、自分のためになるという考え方につながりやすいからです。

もちろん勉強に興味のない子はフィンランドでも勉強しませんので、考える力を教えることは万能薬ではありませんが。

最後になりますが、今月の「ダ・ヴィンチ」のムーミン特集で駐日フィンランド大使館の方が「考える力」を自分のお子さんに教える子育て方法について語っています。

フィンランドの教育についてご意見・ご質問がありましたら、どうぞコメント欄をご利用ください。
皆様からのメッセージをお待ちしております!


by mysuomi | 2014-10-22 12:43 | 教育
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