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フィンランド・デザイン
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フィンランドの教育 ~その特徴は? 第2回
モイ!

マイスオミのラウラです。

今週はフィンランドの教育について「教育機会の平等」という観点から見ましたが、本日は2点目の特徴「教員養成」に触れたいと思います。

まず、小学校教師になるには、教育学を大学3年、大学院2年が必要です。

また、もし社会学部出身の私が小中高の教師になりたいとすれば、専攻科目を大学3年、大学院2年、さらに教育学1年の最低でも6年間の勉強が必要です。

フィンランドの教育 ~その特徴は? 第2回_a0071240_10413680.jpg
(教育学部には関係ありませんが、妹の受験に同行した時のトゥルク野風景です)

教師になるための大学入試は、筆記試験、適性検査、個人面談の3つから構成されています。

筆記試験は、指定された本を精読し、それについての質問に答え、自分の考えを記述するというものです。受検者の答えを見て、教育に関連してそれまで学んだ知識や今後の学習可能性を読み取ります。

適正検査は集団面接で、教師としての適正を判断されます。個人面談でも適性や性格が判断されますが、研究計画まで確かめます。

この背景には、先生として子どもの前に立ってからも研究することを続ける、というフィンランドの教員養成の目標があります。

つまり、入学後の教師養成課程では、教師は「研究者」および「支援者」として育てられます。

固定した知識や択一試験の「正解」(シリーズの第3回で詳しく)を教え込むことはフィンランドでは否定されていて、知識は常に変化し、講師も研究し続けなければならないとされたいます。

入学後は、教師養成機関内で教育実習が行われ、5年間のほぼ半年が教育実習に当てられます。

フィンランドの教育 ~その特徴は? 第2回_a0071240_10463261.jpg
ユバスキュラ大学など教育学で有名な大学の教育学部・研究科の小学校教育学科は法学・医学部と同じように入りにくく、一・二年間浪人する人は少なくないです。

私の同級生でも優秀の女の子二人は3年浪人しても合格できず、結局法学部に入りました。

最後になりますが、フィンランドにおける講師の給料は決して高くないです。
しかし尊敬されている職業で、それだけ希望者も多いです。

では、教育シリーズの第3回は来週掲載する予定ですので、どうぞお楽しみに!


by mysuomi | 2014-10-18 09:16 | 教育
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