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フィンランド・デザイン
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カウニス・コティ 続き
こんにちは。アクセリです。
先週の続きを書きますね。

次の日にはもっと大きな調査を始めました!

フィンランドでは1948年から70年代までの間、"カウニス・コティ"という雑誌が刊行されました。

"カウニス"は≪美しい≫という意味で"コティ"は≪家≫という意味です。

この雑誌はコレクターにとっては夢のような雑誌で、そこにはその時代のデザイナーのことについて書かれた記事やいろいろなデザイン物の写真がいっぱいに詰まっているのです。雑誌を開くと素晴らしい家具や照明、物やインテリアが写真からもう飛び出してきそうなくらい満載なのです。この時代のデザイナーだったカイ・フランク、タピオ・ヴィルカラやティモ・サルパネバの記事もいろいろ載っています。

最近はなかなか見かけなくなりました。極たまに古本屋や蚤の市で見かけるくらいです。もし見かけたらキープしておいたほうがいいです。残念ながら記事はすべてフィンランド語ですがでも素敵な写真がいっぱい出ていますから。

雑誌の表紙をいくつか紹介しようと思います。

カウニスコティ1964年:表紙 ナニー・スティルの ”neptuna” シリーズから

カウニス・コティ 続き_a0071240_0553541.jpg


カウニスコティ1955年:表紙 カイ・フランクの ”Ateenan aamu(アテネの朝の意)”

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カウニスコティ1964年:表紙Rut Brykがアラビアにデザインしたアート作品”katettu pöytä(セッティング後のテーブルの意)”

カウニス・コティ 続き_a0071240_0571556.jpg



ほんとのところ、僕にとって古い雑誌で一番面白いのは広告の部分です。例えばガラス工場がその頃の新製品を、<モダンでスタイリッシュ、高品質!>なんて宣伝しています。そしてそういう物の多くが今やっぱりコレクターに人気がありオークションにかけられたりヘルシンキのビンテージショップで売られていたりします。

それに古い広告からはどのような製品がシリーズとして発売されていたのか、とか、デザイナーは誰だったのか、ということもわかります。ほとんどの製品はサインは入っていないので、もともと誰のデザインなのか後から分かり難くなってしまうのです。

次の写真はカウニス・コティに載ったリーヒマキガラスの発売当時の広告です。
2枚目の写真は僕の家にあるコレクションです。

ナニー・スティルの ”Tzarina” シリーズの広告です。カウニスコティ1964年版からです。

カウニス・コティ 続き_a0071240_0575193.jpg


これは家の窓際で撮りました!

カウニス・コティ 続き_a0071240_0581972.jpg


ナニー・スティルの ”Flindari"シリーズの広告。 カウニスコティ1965年版。

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これは僕の家の窓際です!

カウニス・コティ 続き_a0071240_0592157.jpg



僕の持っているカウニス・コティを全部調べました。(実はハンナの持っているカウニス・コティも全部見ました)しかし残念ながら例の水差しについての記事も写真も見つかりませんでした。少なくとも≪まだ≫見つかっていません。でもそう簡単にはあきらめるつもりはありません。この水差しについて写真か記事かを見たことがあるのは確かなんですから!実際かなりの挑戦です。時々こんな風に作品の背景を調べる秘密警察みたいなこともするハメになるのです。笑

夏の間フィンランドではあちらこちらでサマーマーケットや蚤の市が開かれます。そこではいったいどんな宝物が見つかるかわかりません。ただ見つけるだけでもとてもうれしいものです。

でも、もしどなたか、この水差しについてご存知の方がいたら是非私にご連絡ください。お願いします!

では、モイモイ!
by mysuomi | 2009-06-15 23:00 | デザイン
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