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フィンランド・デザイン
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ホルメン日和。
ついに土曜日に開幕しましたね。世界陸上2007大阪大会。
開幕初日のマラソンご覧になりましたか?

こちらの新聞では、開幕前からある選手についての特集が多くみられました。
男子マラソンのヤンネ・ホルメン(Janne Holmén)選手です。

今、「あー。ホルメンね。」と思った皆様。
相当なマラソン好きですね。もしくはホルメン好きですね。

ホルメン選手はフィンランドの自治領であるオーランド諸島出身(Åland)のマラソン選手です。その異色な経歴がフィンランド国内でもよく知られています。

ホルメン日和。_a0071240_20574876.jpg

(オーランド諸島の旗です。スウェーデン国旗をベースにフィンランドの紋章に使われる赤がプラスされています。)

母親のニナ・ホルメン( Nina Holmén )も、父親のルネ・ホルメン(Rune Holmén)も有名な長距離選手であるホルメン選手がヨーロッパ選手権(2002年)で金メダルを獲得するほどの優秀な選手であることはなんとなく納得な気がします。

が、彼はマラソン選手として活躍する傍ら有能な学者でもあるのです。
昨年にはスウェーデンのウプサラ大学にて『スカンジナビアの学校教材と冷戦時代のアメリカ・ソ連の描かれ方』という研究テーマで博士論文を執筆し、博士号を取得しています。

フィンランドにおいては、大学在籍中から企業で働くことは珍しくありません。アルバイトではなく、社員として責任ある仕事を任されながら、同時に大学で論文を書く、というのは多くの人が通ってきたはずの道です。とはいえ、マラソン選手と博士論文を両立してしまうホルメン選手はやはりフィンランドの人々の目にも異色に映るのでしょう。

今年30歳のホルメン選手。
レース直後のインタビューでこんなことを話していました。

「途中でまわりの選手がスピードをあげて、勝負をかけてきたんだ。
でも僕は追わなかった。終盤にきつくなるのは明確だったからね。
ちょうどゴールに入ったところで僕は自分の全てを出し切った。
目標は8位以内だったから、今回9位という自分の結果にはすごく満足してるよ。」

ホルメン選手の強さを思い知った気がしました。
学問でも、マラソンでも、自分との戦いを極める点では同じだと思います。
それをとことんやり切った人の強さは、あんなにも穏やかなんですね。

関係ないですが…。
ホルメン選手の出身地オーランド諸島は、フィンランドとスウェーデンの中間に位置し、公用語はスウェーデン語です。ホルメン選手もスウェーデン語のほうが強いようで、彼の話すフィンランド語は不思議な発音。とてもかわいらしく響きます。
by mysuomi | 2007-08-27 21:02 | 文化
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